― 経営者が知っておくべき流れ・手続き・注意点 ―
近年、中小企業経営者の間で「自社を売却する」という選択肢が一般化してきました。
後継者問題、事業成長の限界、個人保証の解消、資金化
理由はさまざまですが、M&Aは会社に新たな可能性を与える手段のひとつです。
ただし、実際に自分の会社を売却するといっても、
どんな仕組みで売れるのか?
手続きはどう進むのか?
誰が相手を見つけてくれるのか?
お金はいつ、どう受け取れるのか?
といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
そこで「経営者が自身の会社をM&Aする仕組み」について、
弊社なりにわかりやすくまとめてみました。

そもそも「自社をM&Aする」とは?
M&Aとは Mergers and Acquisitions(合併・買収) の略で、
中小企業の売却においては主に 株式譲渡 という方法が使われます。
自社をM&Aするとは?
経営者(株主)が保有する 自社株式を買い手企業に売却する ことで、
会社の経営権を譲渡する行為です。
その対価として、経営者個人に「売却代金」が入ります。
M&Aはどんな相手に売れるのか?
売り手となる経営者に対し、
買い手は主に次のようなニーズを持っています。
買い手の種類
同業・競合企業(シナジー目的)
取引先・顧客企業(川上・川下の統合)
異業種企業(新規事業として参入)
投資ファンド(会社の価値を高めて再売却)
個人投資家(オーナー経営を引き継ぐ)
買い手が求める価値
長年の顧客基盤
技術・ノウハウ
人材
営業権・ブランド
立地
許認可・資格
中小企業のM&Aは「会社の価値は見た目の利益だけでは決まらない」という点が特徴です。

自社をM&Aする仕組み、全体の流れ
中小企業のM&Aは以下の流れで進みます。
① 仲介会社またはFA(アドバイザー)に相談
M&Aを始める入口は、信頼できる専門家選びです。
仲介会社は 売り手と買い手の両方を仲介 し、
FA(フィナンシャルアドバイザー)は 売り手だけの味方として交渉 します。
さらに、仲介会社には
完全成功報酬型や固定報酬+成功報酬型
など報酬の違いがあります。
② 企業価値評価(バリュエーション)
専門家が以下を基に「会社がどれくらいで売れるか」を算定します。
決算書3期分
資産状況
ビジネスモデル
顧客構造
業界動向
シナジーの可能性
売却価格の目安が決まり、経営者は本格的に売却を進めるか判断します。
③ 買い手候補の探索
仲介会社がネットワークを使って買い手候補を探します。
業界マッチング
データベース検索
直接アプローチ
WEB求人のような買い手募集掲載
売手の匿名情報(売上規模・業種など)を提示し、興味を持った企業を選定します。
④ 買い手との初顔合わせ(トップ面談)
匿名を解除し、買い手と直接会う段階です。
この場で話すのは以下のような内容です。
ビジネスモデルの説明
会社の強み
今後の方針
従業員の待遇
買い手の経営方針
ここで双方の相性が大きく影響します。
⑤ 条件交渉 → 基本合意(LOI)
買収価格・役員の処遇・引き継ぎ期間など、条件の大枠を固めます。
合意すると 基本合意契約(LOI) を締結します。
⑥ デューデリジェンス(DD)
買い手が専門家を使って会社を徹底的に調べます。
財務DD
法務DD
税務DD
ビジネスDD
問題がなければ次の最終契約へ進みます。
⑦ 最終契約(SPA)締結
最終的な条件を書面に落とし込み、
売り手と買い手が契約を結びます。
⑧ クロージング(決済)
契約通りに株式を譲渡し、売却代金が支払われます。
これが経営者にとっての “M&A完了の瞬間” です。
⑨ 引き継ぎ(PMI)
売却後も数ヶ月〜数年、経営者がアドバイザーとして残るケースもあります。
従業員への説明や業務の引き継ぎなど、PMI(統合作業)が成功の鍵となります。

自社をM&Aすると何が得られるのか?
経営者のメリット
事業の継続(廃業しなくて済む)
従業員の雇用維持
企業価値を最大化して現金化
個人保証の解除が期待できる
事業に区切りをつけられる
実は、会社を売却すると経営者個人に大きな資金が入ります。
これは配当や役員報酬より 非常に効率的な資産形成 につながります。
M&Aを成功させるポイント
早めに動く
後継者問題や業績悪化に直面してからでは遅く、
好調なときほど高く売れる のがM&Aです。
決算書だけで判断されるわけではない
中小企業では 「売上が小さくても価値が高い」 ケースは非常に多いです。
専門家を慎重に選ぶ
仲介会社によって得意業種や取り組み姿勢は大きく異なります。
弊社が中小企業の「想いを継ぐM&A支援」
弊社では、
中小企業の“想いを継ぐM&A”に特化した仲介・アドバイザリーサービス を提供しています。
株式会社CREUSETが大切にしていること
片方ではなく「双方の幸せ」を最優先にするマッチング
最初の相談から成約まで寄り添う一貫支援
現場のリアルを理解した実務的アドバイス
中小企業に寄り添った最適な条件交渉
「会社を売るか迷っている段階」でも相談可能。
経営者の不安に丁寧に寄り添いながら、最良の選択肢を見つけるお手伝いをしています。
M&Aをするにあたって
自社をM&Aすることは、経営者にとって大きな決断ですが、
正しいプロセスを踏めば「会社を未来へつなぐ最も良い選択」になりえます。
会社はどのように売れるのか
お金はどう受け取れるのか
どんな企業が買ってくれるのか
どのタイミングで動くべきか
これらを理解しておくことで、M&Aはより成功しやすくなります。
ぜひ、気になられた方はご相談くださいませ。
お問い合わせは、お早めに。









